田渕とリオ号が表彰されました。

田渕とリオ号が表彰されました。

警察犬と田渕さんに早岐署が感謝状贈る

不明のお年寄り発見

早岐署は21日、行方不明になった佐世保市内のお年寄りの女性を救助した同市指方町の
松尾警察犬訓練所の田渕紗耶香さん(27)と警察犬のリオ号に感謝状を贈った。
同署は10日夜、女性の家族から「知人の家に行ったきり帰らない」と相談を受け、同訓練所に協力を要請。
田渕さんとリオ号は女性の家近くを捜索し、道路脇のガードレール下でうずくまっていた女性を発見、
女性は無事保護された。
山田哲郎署長は「深夜で雨天の悪条件だったが、早期発見で最悪の事態を免れた」と言い、
田渕さんは「寒いだろうと思い懸命に探した。無事でよかった」と話した。

長崎大学講演

松尾警察犬訓練所

松尾警察犬訓練所

松尾警察犬訓練所

15日 長崎大学へ

講演させて
頂きました
私が訓練士になるまでの生き方
警察犬との生き方 など学生達にお話しをしました。
夢はそこにあります 夢は逃げないで
すぐそばにいます。
夢が叶わないのは自分が夢から逃げているのです。
だからつかめます。
学生達に
そんな話しをしました。
また皆に会える日を楽しみにしてます。
警察犬訓練士
松尾晴美

松尾警察犬訓練所

長崎県警察犬上空訓練にて

2010年2月8日くもりのち晴れ

早春の風が少しだけ肌をなでる朝だ!ここは、佐世保市いつものように愛犬グレースを排便へと出す。
去年からかなりの捜索に出動しているグレース!そう、彼女は警察犬グレースなのだ。
彼女は、もうすでにわかっている!今から出動だということを!
私は、彼女の頭をなでながら言った「グレース、今日はヘリコプターに乗るんだ。私たちは
ヘリコプター捜索訓練に選ばれたんだよ!」
私はグレースの顔をギュッと両手で支えると優しくキスをした!体全体で抱きしめる。
グレースは厳しい顔になった。私の顔を見て、両耳をピンと立てた。
 長崎の防災航空地まで1時間掛かる。私は相方の上田を連れていく。
上田は指導手になって、私の弟子になってずっと私に付いて来てくれている。
今は立派に訓練も出来るようになった。
私がムスッとしていると「先生、ヘリコプターに乗っててトイレに行きたくなったらどうしましょう!!
先生はトイレ大丈夫ですか?」とか、冗談を言って笑わせてくれる。
奥様だった上田指導手は年齢不詳と思わせる可愛らしい人だった。初対面の時、まさか訓練を
希望するとは思いもかけなかった。今では、「先生、地の果てまで付いて行きます!」と言ってくれる。
彼女の冗談を笑う時だけ、私もホッとするのだ。上田は最近、口調も訓練のクセまで私に似てきたと思う。
この上田指導手と若い見習い訓練士達と私の4人で松尾警察犬訓練所は成り立っている。
去年は長崎県で出動回数第1位になり、長崎県警察からも信用を受けている。
警察犬グレースは、徘徊老人の捜索活動を成功させて新聞に載ったことがあった。
道に迷った人や家出人等の捜索を主に私たちはやってきた。人と犬“一心同体”の活動だが、
普通のOLに見える私でも、犬を愛しているが故に真夜中の出動にも共に励まし合い、頑張れる。
何にも怖いものなどないのだ!!

警察犬グレースとウルフそして相方と私を乗せた車は1時間程走った。
やがて、長崎防災航空地にたどり着いた。ここは、長崎県の大村市という所である。
長崎県の中央部に位置し、長崎空港を持つ海岸線に落ちる夕陽の美しい城下町だった絶好の土地だ!
ハウステンボスに隣接する川棚町から大村市へ向かう道を走る時に見れる海風のすがすがしさを味わえば日本一の誇りを感じる程だ。
大村市から南へ1時間程で長崎市へ行ける。
 
防災航空地には大きな門があり、その向こうには、広い広い空き地が見えた。
私は上田にインターホンを押しに行かせる。向こうから、係員の人が来られて、大きな門を片方ずつゆっくり開けてくれた。
これから、ヘリに乗るんだという期待と共に私の胸は高鳴った。
上空では、ヘリがすでに飛んでいて、そのバタバタという音が体中に響いている。
目をつぶると、すでに私の頭の中はヘリコプターから見れるだろう風景でいっぱいだった。
 これからヘリに乗るんだという期待は、グレースの胸も高鳴ったに違いない!!
上空では、すでにヘリが飛んでいて、グレースもウルフもケロリとした何食わぬ顔で主人の顔を見ていた。
今朝を思い出せば、私の動作にグレースも少し躊躇したがでもすぐに何食わぬ顔をして排便場所へ走って行った。
そしていつもと違う主人の顔をわっかたのか、すぐに私の方に戻ってきて
「ん?また捜索か?少し違うかも?」グレースは多分察したに違いないないだろう。
グレースと出会ったのは、大阪の筑波という場所でグレースが4ヶ月の時、私の師匠から頂いたものだ。
ずっと吠えていた4ヶ月の仔犬、どうしても気になり、師匠に無理を言って頂いたのだ!
「何も出来ていない、この仔犬を連れて行っても大変だぞ!!」と言われ、私はその時、
“絶対にこの仔犬を警察犬にしてみせる!”と思った。
あの時から、私とグレースの壮絶な訓練が始まったのだった!二人の絆は深くなって、今では、
片時も離れたことはないくらいだ!
 車からグレースを出すとピンと伸びた耳と凛々しい顔で私をジッと見て、私の目から目を離さず、注視している。
私の頭の中に12月29、30日のグレースとの捜索した日々も浮かんで来る。
「グレース、事件も捜索もいっぱい一緒に出たね。今度はいよいよ待ちに待ったヘリ訓練だ!!」
 上空では、ヘリコプターの音がバタバタといい、すごかった。
機内は3畳程の狭さで、操縦者2人、グレース、私が乗ったので満員だった。
グレースは上空では黙ってジッと座って隣にいた警察官が触ってもまるで 借りてきた猫の様だったグレースと私の信用関係を築いてい為に、
落ち着き払ったその姿は地上での訓練と全く変化がなかった。
眼下の見渡す風景が、私の心を和ませた。
人も車も小さく見えた。田んぼもたくさん見えて、なぜだかホッとした。
ハウステンボスへ大村から東彼杵を経由して向かった。
ハウステンボスの上空を回って、そして往路と同じコースで飛行した。
捜索の為なら、どこに着陸してもいいように
ヘリコプター捜索訓練では、山などの上空を主に飛行する。
 こういう訓練を頻繁に受けられるといいと思う。
ヘリコプター捜索訓練をしたかったという願いと人助けの為なら、どんな事でもやりたいと警察に言った。
他の国でもこういう訓練がもっと実施されることを望む。
 こういう風に警察犬上空訓練が無事に終わり、私の心はますます“世の中の為に犬作りをやりたい!!”と強く思うのだ!
やる気と犬と共に活動しようという強い意志さえあれば、誰でも捜索活動は出来ると思う。
そのことを私は、このレポートを通して皆さんにわかって欲しいと思った。
 日本は犯罪が増えつつ警察犬は少ないから、やりたいと思われる女性の方々、一緒にやってみては?
そして、あなたの愛犬も可能性を秘めているかもしれない。

                               警察犬協会公認訓練士
                                    松尾 晴美